last update: Thu, 28 Jan 2021 04:00:04 GMT ( 4 years ago )
4.1.入金種別の登録
入金種別は、販売先から回収する売掛金の処遇を指定する項目になります。この項目により「自動仕訳設定」に基づいて「売掛金の計上(デフォルトの入金種別:販売先マスタより)」と「入金の計上」仕訳が生成されます。入金方法は多種多様に分かれるため、それに対応する種類の入金種別があります。※また、入金種別の登録には、「口座」が登録されている必要があるため、あらかじめ登録しておいてください。この選択肢に基づいて仕訳等(締残、末残の更新)が行われるため、以下の各種の属性の定義が必要になります。
(2019.09.11更新)・区分:コード値(自動仕訳設定マスタ上の「中区分」と連動します)・区分名:画面の選択肢として表示される名称です・通貨:通貨コード・区分グループ:回収予定表や回収明細表などでグループ化するためのキーです・条件区分:各種処理において処理条件として利用されます・集計対象区分:末残の集計対象区分になります・口座:入金種別にて利用される口座を指定します・税区分利用:入金種別が税区分を利用する場合は有効にします・無効フラグ:入金種別を選択肢として表示させないようにする場合はチェックします(過去に利用されているものを表示する必要があるので基本削除はしません)※「口座マスタ」に口座を登録している場合は、標準で使われる「入金種別」「支払種別」を自動生成する機能が利用できます。■ 機能概要以下のルールに従って、初期データが生成されます。・011 <= cd < 099 : 売掛(買掛)と口座間での相殺をする種別・481 :・511 <= cd < 599 : 前受(前渡)と口座間での相殺をする種別・711 <= cd < 799 : 仮受(仮払)と口座間での相殺をする種別・911 <= cd < 997 : 外貨建ての売掛金を通貨替(円転)する際の受入口座を指定する種別上記のコード帯は一度初期化(削除)され、口座の数分データが作成されます。上記に加え末尾2桁で以下の構成をします。・x11 : 振込・x12 : 送金・x13 : 自振(支払種別のみ)・x15 : 小切手※911 については、上記のx12等は生成されません。上記+通貨(現行はJPYとUSDのみ)をつけたものが各種別になります。例)口座:みずほ東京、三菱UFJ大阪→011売掛みずほ東京振込¥、011売掛みずほ東京振込$012売掛みずほ東京送金¥、012売掛みずほ東京送金$511前受みずほ東京振込¥、511前受みずほ東京振込$512前受みずほ東京送金¥、512前受みずほ東京送金$711前受みずほ東京振込¥、711前受みずほ東京振込$712前受みずほ東京送金¥、712前受みずほ東京送金$ 等1)メニュー:「会計管理タブ」>「各種区分マスタ登録」2)「各種区分マスタ登録画面」→「区分選択」ドロップダウンの下に「入金・支払種別再構成」ボタンが表示されています。
→「入金・支払種別再構成」ボタンを押すと、確認ダイアログが表示され、「はい」でデータが再構成されます。
※再構成後に、できたデータに対して、実務上の要否を検討して適宜修正してください。
※合わせて「自動仕訳設定マスタ登録画面」にて仕訳設定をしてください。
・入金種別は以下の画面にて、利用されています。・販売先マスタ登録画面本画面で指定した「入金種別(回収方法)」により、「販売先締処理(台帳出力)」にて生成される「入金予定データ」の「入金種別」が自動設定されます。・入金入力画面本画面で指定した「入金種別」により、「自動仕訳処理」にて、該当する仕訳が自動登録されます。
・自動仕訳設定マスタ登録画面本画面では、「入金種別」と「仕訳」の連動設定を行います。上記の例では、「011:売掛ゆうちょ 六四八振込¥」は、仕訳としては以下のように仕訳されます。当座預金 ゆうちょ(六四八) xx,xxx 売掛金 販売先XX4.2.支払種別の登録
支払種別は、仕入先に支払う買掛金の処遇を指定する項目になります。この項目により「自動仕訳設定」に基づいて「買掛金の計上(デフォルトの支払種別:仕入先マスタより)」と「支払の計上」仕訳が生成されます。支払方法も多種多様に分かれるため、それに対応する種類の支払種別があります。※また、支払種別の登録には、「口座」が登録されている必要があるため、あらかじめ登録しておいてください。この選択肢に基づいて仕訳等(締残、末残の更新)が行われるため、以下の各種の属性の定義が必要になります。・区分:コード値(自動仕訳設定マスタ上の「中区分」と連動します)・区分名:画面の選択肢として表示される名称です・通貨:通貨コード・区分グループ:支払予定表や支払先別支払い方法別一覧表などでグループ化するためのキーです・条件区分:各種処理において処理条件として利用されます・集計対象区分:末残の集計対象区分になります・口座:支払種別にて利用される口座を指定します・税区分利用:支払種別が税区分を利用する場合は有効にします・無効フラグ:支払種別を選択肢として表示させないようにする場合はチェックします(過去に利用されているものを表示する必要があるので基本削除はしません)(2019.09.11更新)※「口座マスタ」に口座を登録している場合は、標準で使われる「入金種別」「支払種別」を自動生成する機能が利用できます。■ 機能概要以下のルールに従って、初期データが生成されます。・011 <= cd < 099 : 売掛(買掛)と口座間での相殺をする種別・481 :・511 <= cd < 599 : 前受(前渡)と口座間での相殺をする種別・711 <= cd < 799 : 仮受(仮払)と口座間での相殺をする種別・911 <= cd < 997 : 外貨建ての売掛金を通貨替(円転)する際の受入口座を指定する種別上記のコード帯は一度初期化(削除)され、口座の数分データが作成されます。上記に加え末尾2桁で以下の構成をします。・x11 : 振込・x12 : 送金・x13 : 自振(支払種別のみ)・x15 : 小切手※911 については、上記のx12等は生成されません。上記+通貨(現行はJPYとUSDのみ)をつけたものが各種別になります。例)口座:みずほ東京、三菱UFJ大阪→011買掛みずほ東京振込¥、011売掛みずほ東京振込$012買掛みずほ東京送金¥、012売掛みずほ東京送金$012買掛みずほ東京自振¥、012売掛みずほ東京自振$511前渡みずほ東京振込¥、511前渡みずほ東京振込$512前渡みずほ東京送金¥、512前渡みずほ東京送金$ 等1)メニュー:「会計管理タブ」>「各種区分マスタ登録」2)「各種区分マスタ登録画面」→「区分選択」ドロップダウンの下に「入金・支払種別再構成」ボタンが表示されています。
→「入金・支払種別再構成」ボタンを押すと、確認ダイアログが表示され、「はい」でデータが再構成されます。
※再構成後に、できたデータに対して、実務上の要否を検討して適宜修正してください。
※合わせて「自動仕訳設定マスタ登録画面」にて仕訳設定をしてください。
・支払種別は以下の画面にて、利用されています。・仕入先マスタ登録画面本画面で指定した「支払種別(支払方法)」により、「仕入先締処理(台帳出力)」にて生成される「支払予定データ」の「支払種別」が自動設定されます。・支払入力画面本画面で指定した「支払種別」により、「自動仕訳処理」にて、該当する仕訳が自動登録されます。・自動仕訳設定マスタ登録画面本画面では、「支払種別」と「仕訳」の連動設定を行います。4.3.旅費〜支払手形の登録
「旅費」「交際費」「交通費」「その他出納」「経費支払」、「受取手形」および「支払手形」については、選択肢を登録するイメージで定義します。(あらかじめデータが入っていますが、適宜修正願います。)・旅費・交際費・交通費・その他出納・経費支払(定時払いなど)・受取手形・支払手形※こちらの「コード値」と「自動仕訳」が連動しますので、設定後には「自動仕訳設定マスタ登録」も修正してください。5.1.1.販売
「販売管理」にて行う自動仕訳は以下の2種類になります。・販売:「販売モジュール」にて、「売上入力」、「仕入入力」されたものを仕訳計上します。・売上(trn.sales、trn.costより):
・仕入(trn.purchより):売掛金 ー 売上高 ※税抜き売掛金 ー 仮受消費税 ※税分離処理商品棚卸高 ー 商品 ※売上原価の計上仕入高 ー 買掛金 ※税抜き仮払消費税 ー 買掛金 ※税分離処理商品 ー 商品棚卸高 ※在庫商品計上・棚卸:「販売モジュール」にて、「棚卸入力・反映処理」で「減損等」を行ったものを仕訳計上します。・在庫移動(trn.moveより減損、発見在庫等):商品 ー 商品棚卸高 ※商品が見つかり在庫としたもの商品棚卸高 ー 商品 ※棚卸減耗分の原価反映5.1.2.経費
「経費」にて行う自動仕訳は以下の3種類になります。・経費支払:「経費モジュール」にて、「経費支払申請入力」をして、「会計モジュール」の「支払決裁確定入力」で「決裁」されたものを仕訳計上します。・経費支払(dtl.keihi_shiharaiより)各種経費科目 ー 各種支払方法 ※税抜き仮払消費税 ー 各種支払方法 ※税分離処理参考)各種経費科目: 旅費交通費、事務用品費、給与手当 等各種支払方法: 三井住友銀行 東京営業部、未払金(カード決裁)等・経費計上:「経費モジュール」にて、「経費申請入力」「各種精算入力」をして、「申請決裁」されたものを「未払金」として仕訳計上します。・経費(dtl.keihiより)各種経費科目 ー 未払金 ※税抜き仮払消費税 ー 未払金 ※税分離処理参考)各種経費科目: 旅費交通費、事務用品費、給与手当 等・経費出納:「経費モジュール」にて、「申請決裁」されたものが「会計モジュール」の「出納確定入力」で「出納決裁」されたものを仕訳計上します。
・経費(dtl.keihiより)未払金 ー 各種支払方法
参考)
各種支払方法: 三井住友銀行 東京中央、みずほ銀行 大阪中央 等5.1.3.経理
「経理」にて行う自動仕訳は以下の2種類になります。・売掛入金:「経理モジュール」にて、「入金入力」され「確定」されたものを仕訳計上します。・入金(dtl.nyukinより)各種入金方法 ー 売掛金参考)各種入金方法: 三井住友 東京中央、雑費 振込手数料(当社負担差引分) 等・買掛支払:「経理モジュール」にて、「支払入力」され「確定」し、「会計モジュール」の「支払決裁確定入力」で「支払決裁」されたものを仕訳計上します。・支払(dtl.shiharaiより)買掛金 ー 各種支払方法参考)各種支払方法: 三井住友 東京中央、雑費 振込手数料(相手負担差引分) 等5.1.4.会計
「会計」にて行う自動仕訳は以下の3種類になります。・手形決済:「会計モジュール」にて、「受取手形入力」もしくは、「支払手形入力」で登録された手形の「決済期日」が到来したものを仕訳計上します。・受取手形各種入金方法 ー 受取手形参考)各種入金方法: 三井住友 東京中央、割引手形※割引き手形は「手形顛末入力」にて「手形割引」した場合・内税分離:「勘定科目残高テーブル」において、指定期間の税区分が込になっているもので残高のあるものを仕訳計上します。各種BS科目 ー 各種収益科目 ※税抜き各種BS科目 ー 仮受消費税 ※BS科目は上段と同じ各種収益科目 ー 各種BS科目 ※税抜き仮払消費税 ー 各種BS科目 ※BS科目は上段と同じ・為替評価:「勘定科目残高テーブル」において、為替評価科目で、かつ、指定年月までの貸借残高のあるものを仕訳計上します。各種負債科目 ー 為替評価益 ※元レート為替評価益 ー 各種負債科目 ※新レート為替評価益 ー 各種資産科目 ※元レート各種資産科目 ー 為替評価益 ※新レート
※決算期間のみ、「決算為替評価」行が表示されます。・決算為替評価:勘定科目残高において、為替評価が必要な科目の期首から、仕訳伝票欄に指定されて年月までの貸借バランスを確認し、バランスが取れていない場合、指定した年月の末日にバランスするための為替評価仕訳を生成します。※過去に遡って評価した場合は、それ以降の各月の決算為替評価をやり直す必要があります。
5.1.自動仕訳の概要
■目的通常の取引入力(受発注、出納・経費申請、入金・支払)を行い、「自動仕訳」を実行することで、「会計仕訳」を自動的に生成されます。通常の業務を行うだけで経理・財務部門での2重打ちをしないで済むため業務負担を減らすことができます。初期設定は時間がかかりますが、きちんと設計することで業務効率をあげることが可能です。■構成自動仕訳は、各モジュール+機能ごとに以下のように分類されます。
・販売管理
販売
棚卸
・経費
経費計上
経費出納
経費支払
・経理
売掛入金
買掛支払
・会計
手形決済
内税分離
為替評価
決算為替評価
詳細は後述を確認してください。■自動仕訳と通常取引入力の時系列の流れ5.2.auto_shiwake_FINALの登録
「auto_shiwake_FINAL」のファイルでは、自動仕訳における細かい特別判定処理を記述しています。・「振込手数料」の負担区分による特別仕訳分離・5.3.自動仕訳設定マスタの登録
「自動仕訳設定マスタ登録」では、各取引データを元に「仕訳データ」を生成するための定義を登録します。※構成については、「自動仕訳の概要」を参照してください。・「入金種別」「支払種別」「経費区分(旅費、交通費等)」「経費支払区分」によって対応する設定がない場合には画面上にアラートが表示され、ブランクの登録用の行が表示されるので適宜仕訳の設定をしてください。
1.組織構成マスタの登録
上述の「Sophieの初期設定」の項の説明を元に組織に、組織図No.が「KAIKEI」のデータを作ります。※基本的には、「CHIKU」の組織と同じ構成でかまいません。2.口座マスタの登録
口座マスタは、「初期導入ツール」を利用した場合、登録時の口座が1つ登録されています。そのデータを修正、もしくは、新規の口座を追加する手順は以下になります。1)「会計管理タブ」>「口座マスタ登録」をクリックします。2)編集したい行をクリックすると入力画面が表示されます。(新規でも同様)3)画面に情報を入力して「更新」ボタンを押します。
※登録した口座を「入金入力」・「支払入力」・「自動仕訳」で利用したい場合は、関連する以下のマスタも合わせて更新する必要があります。枠が赤くなっている部分は必須項目になります。「入金入力」・「支払入力」: 各種区分マスタ(後述)「自動仕訳」 : 各種区分マスタ、自動仕訳設定マスタ(後述)3.科目マスタの登録
科目マスタも初期値としてある程度の科目が登録されています。科目には、以下の3つの種類があります。・決算資料用の「表示用科目」・仕訳科目を集計するための「集計用科目」・実際に仕訳に利用する「仕訳用科目」適宜、不要・不足がある場合は、「科目マスタ登録画面」にて登録します。1)「会計管理タブ」>「科目一覧」をクリックします。2)「科目一覧」が表示されますので適宜検索条件をいれて検索します。(仕訳区分:仕訳用推奨)3)「科目コード」のリンクをクリック、もしくは、「新規」ボタンクリックで入力画面を開きます4)必要項目を入力して「更新」をします。<各項目の意味>
・固定部門:特定の科目に対して固定で部門を設定する場合に指定します
・内訳管理区分:口座別や、取引先別、細目別のような分類を指定します
<FINALのSTATIC.UCHIWAKE_KBNにて管理しています>
0: "0:なし",
1: "1:当座",
2: "2:普通",
3: "3:通知",
4: "4:定期",
5: "5:細目", : 科目コードごとに「細目マスタ登録」にて選択肢を管理できます
6: "6:販売先",
7: "7:仕入先",
8: "8:社員"
・無効: チェックをつけることで仕訳入力や帳票、勘定科目残高に表示されなくなります・貸借対照表〜総勘定元帳:「1:あり」を選ぶとその帳面に出力されます
・集計先科目コード:どの集計科目に集計されるかを指定します。
・転送先科目コード:期をまたがる「当期純利益」から「前期未処分利益」への転送コードを指定します
※集計科目の構成について集計科目は多段階の階層になっています。設定の際は階層が入れ子にならないようご注意ください。
例)
☆資産合計
☆流動資産 計
☆当座資産 計
☆現金及び預金計
現金
小口現金
当座預金
当座預金(小切手
☆その他流動資産計普通預金
通知預金
定期預金
外貨 普通預金
外貨 定期預金
受取手形裏書手形割引手形売掛金・・
※詳細は科目マスタを参照してください。前渡金
・
・
4.各種区分マスタの登録
各種区分マスタとは、経費・経理・会計で利用する選択肢の登録をする画面になります。区分には以下のものがあります。
※なお、これらのコード値(キー)は、「自動仕訳」にて利用されているので更新した場合は合わせて「自動仕訳設定マスタ登録」の修正も行ってください。・入金:入金入力、自動仕訳にて利用される入金額の回収方法の選択肢・支払:支払入力、自動仕訳にて利用される支払額の支払方法の選択肢・旅費:旅費精算入力における旅費区分・交際費:交際費精算入力における交際費区分・交通費:交通費精算入力における交通費区分・その他出納:その他出納精算入力における出納区分・経費支払:経常経費(毎月の経費)や特別な支払のある経費の経費区分・受取手形:受取手形入力における手形区分・支払手形:支払手形入力における手形区分5.自動仕訳の設計
「自動仕訳」の設計では以下の要素が準備できている状態で始めます。・口座マスタ・科目マスタ・各種区分マスタ(入金種別)・各種区分マスタ(支払種別)・各種区分マスタ(経費種別<旅費、交際費、交通費、その他出納、経費支払>)・自動仕訳定義(auto_shiwake_FINAL)
♦ 会計モジュールを利用する前にすること
・組織構成マスタ
本システムの会計モジュールでは、会計専用の組織図No.「KAIKEI」の組織を参照しています。そのための設定が必要になります。
・口座マスタ
入金・支払の自動仕訳で利用されため登録が必要になります。口座を登録する場合、「自動仕訳設定マスタ」「科目マスタ」等も修正が必要です
・科目マスタ
標準的な科目は全て登録済みですが、コード体系が違う等あれば修正が必要です。※科目コードを大幅変更した場合は、自動仕訳設定マスタを再定義する必要があります。
・細目マスタ
普通預金、当座預金などの口座別の細目を定義します。
・各種区分マスタ
入金種別:口座限定の入金種別について修正が必要です
支払種別:口座限定の支払種別について修正が必要です
経費支払:外注経費のための項目を定義しています。適宜修正してください。
・自動仕訳設定マスタ
売上の計上、仕入の計上、入金・支払の計上、為替の評価、内税分離処理などの仕訳の構成を定義します。各種区分マスタと連動するため、更新には注意が必要です。※必ず更新する区分:会計>為替評価・・・(編集中)